· 

発達障害の方が就労で困っていること

NHKで、発達障害って何だろう を特集しています。

発達障害、言葉ではご存じの方も多いと思います。

 

一番困っているのはご本人です。さまざまな工夫をして、困り感を減らす努力はしています。治らないため、困っています。毎日数分の遅刻をする方がいます。時間に余裕をもって起床しているにもかかわらず、何か(ちらっと本をめくったら、読み更けてしまう。テレビに夢中になってしまう)を始めて時間を忘れて集中してしまう、家を出てから寄り道をする、結果、遅刻をしてしまいます。仕事に行くのが嫌だから?ではなく、自分の好きなところ(映画やコンサート)に出かけるにも、時間通りには到着できないそうです。

 

これは仕事の中での場面です。

「作業の進行が過度にマイペースだったり、丁寧だったりして、差し込みの仕事に対応できない。」

「ていねい、きれい、の基準が分からない(あいまいなことが分からない)」

この場合の対処としては以下のことが挙げられます。

・基準を明確にする。

・作業のリスト化と、優先順位を周りの人に協力してもらいながら行う。

・期日に間に合わないときは、必ず上司に確認する習慣をつける。

 

また発達障害の方は、常に集中しているので、脳に疲労が蓄積しやすいです。適度な休憩を取ることも必要です。

企業内では、合理的配慮のもと、適切な業務の指示や環境の整備、就労条件を整えます。ご本人や就労支援機関と、面談を重ねながら、働きやすい職場を作っていきます。

 

先に書いた、毎日数分遅刻をする方はどうしたかというと、上司が「あきらめずに」遅刻の指導をしています。すぐに改善にはつながりませんが、「遅刻しても病気だから当然」という意識から「遅刻するのは病気なので何か工夫をしないといけない」と意識を変えるようにはなってきました。目覚まし時計やスマートフォンのバイブレーターやアラームを使って、時間に注視させる、などです。

 

発達障害の方は、自分の困っていることに対して、様々な工夫をしています。企業もそれに合わせていけば、よりよい職場環境が作れると思います。

 

参考までに、発達障害とは、正しくは「神経発生発達障害(neurodevelopmental disorder)」です。省略して発達障害と呼んでいるため、ここに誤解される原因の一つが潜んでいます。まだ解明されていない部分が多いそうですが、母胎で脳が出来上がるまでの「発生」のプロセスに主な原因があると言われています。(「脳からみた自閉症」大隅典子 講談社ブルーバックス)

(管理人)