当センターへ相談をいただいた企業の事例紹介です。
企業担当者様と情報を共有しながら、雇用に向けてのサポートを行っています。
2019年8月上旬 |
荏原工業洗浄株式会社から企業応援センターかわさき(以下センター)に障害者雇用の相談を受ける。 【荏原工業洗浄株式会社からの相談内容】 ・障がい者の採用計画がなく、どうやればいいのか全く分からない状態である。 ・常用雇用労働者人数(49名)で納付金対象にはならないが、社会的責務から雇用を進めたい。 ・事務補助での雇用を検討している。 ・採用担当者が障害者雇用に対する知識をつけてから、社内に周知し、雇用する予定である。 |
8月下旬 |
センター担当者が荏原工業洗浄株式会社に訪問する。 社内の見学を行う。 現状のヒアリングを実施する。 雇用相談の進め方の説明を行う。 直近の研修会等の提案を行う。 |
9月上旬 |
採用までの実施計画予定案を提案する。 ハローワーク雇用指導官からの助成金制度・雇用制度の説明を提案する。 |
9月下旬 | 仕事の創り出しを提案する。 |
10月上旬 |
仕事の創り出しを参考に、求人情報(案)を作成し、提案する。 障害特性の概要を説明する。 |
11月中旬 |
川崎市内就労援助センター 支援員向けの見学会を提案する。 その後、就労希望者向けの見学会の提案をする。 |
12月上旬 |
荏原工業洗浄株式会社より、社内の役員・幹部社員向けに講義もしくは教育の希望があり、 神奈川県障害者雇用促進センターに打診をする。管理者向け、及び現場社員向けの出前講座を提案する。 |
2020年1月 |
職場体験実習の提案をする。 ・実習前の面談を提案する。 ・実習を行うにあたっての注意点、ポイントを整理し、提案する。 |
3月 |
面接を実施するにあたってのポイントを整理し、提案する。 |
4月 |
雇用開始 |
荏原工業洗浄株式会社での出前講座の様子です。
【雇用までのポイント】
荏原工業洗浄株式会社の担当者様と、センターの担当と連絡を頻繁に取り合い、進捗状況の確認を行っていました。
ポイントは荏原工業洗浄株式会社の担当者様が、研修会に参加するなどして積極的な情報収集を行い、知識を積み上げ、社内に周知いただいたこと。そして丁寧な仕事の創り出しを行い、働きやすい職場環境を作っていただいたことです。私共が提案した各事項(50項目)を、一つひとつ積み上げていただき、不安から安心へつながりました。
また、社内の皆様に神奈川県障害者雇用促進センターの出前講座を受講いただきました。職場体験実習の際には、誰もが温かく接してくださいました。雇用後も特に問題なく、迎え入れていただいています。
2020年4月に就労を開始しました。その直後に、感染症による緊急事態宣言が発令され、テレワークによる在宅勤務になりました。センターでは、雇用当初の企業様へのアドバイスを欠いていました。その一方で、担当者様がこまめに、就労者と連絡を取っていただいていました。(現在は通勤勤務です。)
就労者と荏原工業洗浄株式会社の担当者様とは定期面談では、体調の確認、業務内容や業務量の確認をしています。就労が安定すると、また新たな配慮事項や課題が発生してきます。そこを担当者様が面談のなかで認識して、改善をしています。
引き続き担当者様と就労者、支援機関の三者がきれいなトライアングルを創れるように、センターでは随時、寄り添い支援を行っていきます。